(3)絆
「Yさんバイト紹介してよ〜!」
寮生活にも慣れてきた4月の終り頃、S見が僕に切り出してきた一言。
いろいろアルバイト先を当たっていたみたいだが、なかなかいいところが見つからず困っているようだった。。。
1ヶ月も生活を共にすれば、だいぶそれぞれの性格が見えてくる。
O崎は自分でグイグイ行動を起すのに対し、S見はどちらかといえば思慮深いタイプ。
不器用であろうS見を放っておけなかったのかもしれない。。。
ちょうど高校3年生の多かった僕のアルバイト先が、卒業で人手不足に陥っていたこともあり、S見を紹介してみることにした。
「Yちゃんの後輩か〜!いいね、連れて来てよ〜!!」
アルバイトから社員に転向したK藤さん。
この人とは本当に、笑ってしまう程いろいろなことがあった。
お客を前にして取っ組み合いの喧嘩をしたこともあるぐらい。。。
仕事に対する情熱と面倒見の良さはピカイチだ。
お互い気心が知れた存在だった。
僕の後輩なら期待できるから。。。という、ある意味いい加減な理由でS見の採用が決まった!
早速、次の日から仕事をすることになった。
この頃になると、僕は調理場のスペシャリストになりつつあった。
もともとはホール担当で入ったのだが、人手不足が原因で1ヶ月で調理場へコンバート。
異常な程に職人気質なK課長(店長よりもえらい人。。。)の徹底的なしごきに耐えた結果である。
お好み焼き屋と言ってもバカにしてはならない!
包丁使いはもちろんのこと、ダシの取り方等の仕込みやサラダの盛り付け方まで。。。
次から次へとやって来るオーダーに対処するため、肉等も秤は使わず感覚で重さが分かってしまう程になっていた。
「おまえが調理場なら仕事がまわる!」
唯一、僕はK課長にこう言わしめた。してやったりだ!!
当然のように、調理場の教育係とさせられるのである。。。
そこに、S見もぶち込まれるのであった!
紹介をしておきながら自分でもきついと思うこの仕事。
それが証拠に次々と辞めていってしまう人の数。。。
「S見!俺のしごきはきついぞ〜!!ついて来れるか〜?」
「まかせんしゃい!!」
S見が意外と負けず嫌いなことを、このお好み焼き屋で知った。
僕とS見は寮生活以外にも心を通わせる身近な存在になるのだった。。。
「S見さんってYさんの後輩なんですってね〜?」
僕を慕ってくれるアルバイト先の仲間達が、後輩であるというだけでS見を好意的に迎えいれてくれた。
S見もそれに応えるように、僕の想像以上に頑張ってくれた。
そして自分の力で、仲間になった!
同じ大学の院生で、二人の共通の兄貴分となる、K村さん。
僕が一緒に面接を受け、S見の良き姉貴分となる、I永さん。
S見が実はキューピッド役だったという、僕と付き合うことになる、H美。
絆が絆を呼ぶ。。。
まさしくそんな感じだった。。。
→君がいなくなった日。。。(4)につづく。
「Yさんバイト紹介してよ〜!」
寮生活にも慣れてきた4月の終り頃、S見が僕に切り出してきた一言。
いろいろアルバイト先を当たっていたみたいだが、なかなかいいところが見つからず困っているようだった。。。
1ヶ月も生活を共にすれば、だいぶそれぞれの性格が見えてくる。
O崎は自分でグイグイ行動を起すのに対し、S見はどちらかといえば思慮深いタイプ。
不器用であろうS見を放っておけなかったのかもしれない。。。
ちょうど高校3年生の多かった僕のアルバイト先が、卒業で人手不足に陥っていたこともあり、S見を紹介してみることにした。
「Yちゃんの後輩か〜!いいね、連れて来てよ〜!!」
アルバイトから社員に転向したK藤さん。
この人とは本当に、笑ってしまう程いろいろなことがあった。
お客を前にして取っ組み合いの喧嘩をしたこともあるぐらい。。。
仕事に対する情熱と面倒見の良さはピカイチだ。
お互い気心が知れた存在だった。
僕の後輩なら期待できるから。。。という、ある意味いい加減な理由でS見の採用が決まった!
早速、次の日から仕事をすることになった。
この頃になると、僕は調理場のスペシャリストになりつつあった。
もともとはホール担当で入ったのだが、人手不足が原因で1ヶ月で調理場へコンバート。
異常な程に職人気質なK課長(店長よりもえらい人。。。)の徹底的なしごきに耐えた結果である。
お好み焼き屋と言ってもバカにしてはならない!
包丁使いはもちろんのこと、ダシの取り方等の仕込みやサラダの盛り付け方まで。。。
次から次へとやって来るオーダーに対処するため、肉等も秤は使わず感覚で重さが分かってしまう程になっていた。
「おまえが調理場なら仕事がまわる!」
唯一、僕はK課長にこう言わしめた。してやったりだ!!
当然のように、調理場の教育係とさせられるのである。。。
そこに、S見もぶち込まれるのであった!
紹介をしておきながら自分でもきついと思うこの仕事。
それが証拠に次々と辞めていってしまう人の数。。。
「S見!俺のしごきはきついぞ〜!!ついて来れるか〜?」
「まかせんしゃい!!」
S見が意外と負けず嫌いなことを、このお好み焼き屋で知った。
僕とS見は寮生活以外にも心を通わせる身近な存在になるのだった。。。
「S見さんってYさんの後輩なんですってね〜?」
僕を慕ってくれるアルバイト先の仲間達が、後輩であるというだけでS見を好意的に迎えいれてくれた。
S見もそれに応えるように、僕の想像以上に頑張ってくれた。
そして自分の力で、仲間になった!
同じ大学の院生で、二人の共通の兄貴分となる、K村さん。
僕が一緒に面接を受け、S見の良き姉貴分となる、I永さん。
S見が実はキューピッド役だったという、僕と付き合うことになる、H美。
絆が絆を呼ぶ。。。
まさしくそんな感じだった。。。
→君がいなくなった日。。。(4)につづく。











