(4)免許ブーム
「Yさんもバイクの免許取りましょうよ〜!」
僕の顔を見る度に、お調子者O崎が撫で声で言ってきた。。。
もう6月も半ばを過ぎていた。
O崎は入学早々から、
「僕は速攻バイクの免許取りますんで。。。」
と、まるでマタタビに睨まれた猫のように、その目標へまっしぐらだった。
この時期ぐらいからバイクの大型免許も教習所へ通えるようになった。
これまでは試験場でしか取得が出来なかったため、大型免許を持っている人間はまるで神の如く崇められた。
そしてお金がないバイク好きな学生の間では、中型免許もこの"一発試験"で取得するのが一種のステータスであった。
しかし、O崎にとってそんな発想は皆無に等しい。。。普通に、教習所へ通うための資金をアルバイトで貯めていた。
そしてやっとその資金に目星がつき、いよいよ夢への第一歩を踏み出そうとしていた!
「俺はいいぞ〜バイク買う金ないし〜!!」
実は4月にTもつと一緒に車の免許を取得したばかりだった。
高校卒業時に原付免許を取得して、入学早々原付を購入していたため、自分のバイクを持つなんて考えもしないこの頃の僕には、中型免許取得という発想が全くなかった。
と言うより、もう時効だから言うが、バイクなんて免許無くても乗れるんだよ。。。と。
「車買う金ね〜から、俺も免許取ってバイク買っちまおっかな〜!!」
そんな僕を置き去りにするかのように、Tもつもバイクの免許を取ると言い出した。
ミーハー根性丸出しな性格のTもつに、O崎の甘い誘惑が見事に化学反応を起したのだった。
1月程経った7月半ばには、すでに二人とも免許を取り、バイクを購入してしまっていた。。。恐ろしい程の行動力である。
それに触発されてか、"自分も取るつもりだった"と言い張っていたS見も教習所に通い始めることとなる。
「Yさんもそろそろ免許所持してバイク乗りや〜捕まる前に〜!」
名古屋なまりなS見の一言で、僕もついにその重い腰を持ち上げた。
男なら黙って"一発試験"と行きたいところだったが、急制動等の基本的な知識を得たいと思い、教習所へ通うことに。。。後で"一発"にしておけば良かったと後悔することになるのだが。。。
8月の終わり頃、僕も無事、普通自動二輪免許を取得した。
S見は免許取得よりもバイク探しに躍起になっていたが、それでも9月の半ばには免許を取り、それに合わせるようにしてバイクを納車するのであった。
こうして、O崎がもたらした中型免許ブームは嵐のごとく4人を巻き込み、一瞬にして過ぎ去っていったのだった。。。
→君がいなくなった日。。。(5)につづく。
「Yさんもバイクの免許取りましょうよ〜!」
僕の顔を見る度に、お調子者O崎が撫で声で言ってきた。。。
もう6月も半ばを過ぎていた。
O崎は入学早々から、
「僕は速攻バイクの免許取りますんで。。。」
と、まるでマタタビに睨まれた猫のように、その目標へまっしぐらだった。
この時期ぐらいからバイクの大型免許も教習所へ通えるようになった。
これまでは試験場でしか取得が出来なかったため、大型免許を持っている人間はまるで神の如く崇められた。
そしてお金がないバイク好きな学生の間では、中型免許もこの"一発試験"で取得するのが一種のステータスであった。
しかし、O崎にとってそんな発想は皆無に等しい。。。普通に、教習所へ通うための資金をアルバイトで貯めていた。
そしてやっとその資金に目星がつき、いよいよ夢への第一歩を踏み出そうとしていた!
「俺はいいぞ〜バイク買う金ないし〜!!」
実は4月にTもつと一緒に車の免許を取得したばかりだった。
高校卒業時に原付免許を取得して、入学早々原付を購入していたため、自分のバイクを持つなんて考えもしないこの頃の僕には、中型免許取得という発想が全くなかった。
と言うより、もう時効だから言うが、バイクなんて免許無くても乗れるんだよ。。。と。
「車買う金ね〜から、俺も免許取ってバイク買っちまおっかな〜!!」
そんな僕を置き去りにするかのように、Tもつもバイクの免許を取ると言い出した。
ミーハー根性丸出しな性格のTもつに、O崎の甘い誘惑が見事に化学反応を起したのだった。
1月程経った7月半ばには、すでに二人とも免許を取り、バイクを購入してしまっていた。。。恐ろしい程の行動力である。
それに触発されてか、"自分も取るつもりだった"と言い張っていたS見も教習所に通い始めることとなる。
「Yさんもそろそろ免許所持してバイク乗りや〜捕まる前に〜!」
名古屋なまりなS見の一言で、僕もついにその重い腰を持ち上げた。
男なら黙って"一発試験"と行きたいところだったが、急制動等の基本的な知識を得たいと思い、教習所へ通うことに。。。後で"一発"にしておけば良かったと後悔することになるのだが。。。
8月の終わり頃、僕も無事、普通自動二輪免許を取得した。
S見は免許取得よりもバイク探しに躍起になっていたが、それでも9月の半ばには免許を取り、それに合わせるようにしてバイクを納車するのであった。
こうして、O崎がもたらした中型免許ブームは嵐のごとく4人を巻き込み、一瞬にして過ぎ去っていったのだった。。。
→君がいなくなった日。。。(5)につづく。











