(5)風を感じて
「よし、祝いのツーリングするぞ!」
4人全員が免許を取ったことを受けて僕が言った。
すでに3人ともバイクを所有、僕はアルバイト先"C"の店長の愛車を借りることにした。
そして僕とS見のアルバイトが早く終わる、日曜日の夜に走りに行くことにした。
夏休みも残り少なくなってきた、9月下旬の事だった。
「K村さんも呼ぶか!」
"C"で、僕とS見の兄貴的存在となっていたK村さん。
同じ大学の院生で、"C"の深夜部隊として入ってきた。
僕とS見と意気投合するのに時間は掛からなかった。
"C"でアルバイトの女子高生に大人気だったその甘いマスク。
その一方で、独特のユーモアセンスも持ち合わせていた。
仕事が終わると、
「今日も仕事が終わったぞ〜Y君!」
と店の前で二人で仁王立ちするのが日課となっていた。
K村さんはバイク好きでもあった。
今や伝説になりつつある、NSR250Rの92年式ロスマンズカラーを所有していた。
僕も乗らせてもらったが、この速さは異常だった!
そしてツーリング当日。。。
その日はバイト休みだったK村さんに、ダメもとで連絡。
結果、快諾を受けたためK村さん宅経由で日本平まで行くことにした!
風を感じて。
仲間たちと走ることの幸せ。
昼間の、まだまだ続く茹だるような暑さはどこへやら。
若干の肌寒さは感じるものの、打ち寄せる風が心地良い。
つい数ヶ月前、自分がまさかこの面子でツーリングをするとは思ってもみなかった。
人との出会いは突然であり、必然でもあったり、不思議なものだなと。。。
「ちょい、おまえのバイク乗らせてみぃ!」
久能の海岸沿いに差し掛かると、僕は到着して間もないS見のバイクを借りた。
Tもつ、O崎、K村さんのバイクはすでに試乗済み。
まだ乗ったことのないS見のバイクで、直線が続くこの通りを走った。
「うぉ、なんだこれ?!」
S見のバイクは速かった。そして軽い。。。ある程度スピードが増すと、風に持っていかれるような感覚があった。
初心者のS見にこのバイクか。。。
そんな不安を抱きつつ、日本平の天辺に着いた。
「S見、速え〜わこのバイク!あんまスピード出すなよ!」
僕がS見に言ったこの言葉。。。
もう二度とS見が聞くことはなかった。。。
→君がいなくなった日。。。(6)につづく。
「よし、祝いのツーリングするぞ!」
4人全員が免許を取ったことを受けて僕が言った。
すでに3人ともバイクを所有、僕はアルバイト先"C"の店長の愛車を借りることにした。
そして僕とS見のアルバイトが早く終わる、日曜日の夜に走りに行くことにした。
夏休みも残り少なくなってきた、9月下旬の事だった。
「K村さんも呼ぶか!」
"C"で、僕とS見の兄貴的存在となっていたK村さん。
同じ大学の院生で、"C"の深夜部隊として入ってきた。
僕とS見と意気投合するのに時間は掛からなかった。
"C"でアルバイトの女子高生に大人気だったその甘いマスク。
その一方で、独特のユーモアセンスも持ち合わせていた。
仕事が終わると、
「今日も仕事が終わったぞ〜Y君!」
と店の前で二人で仁王立ちするのが日課となっていた。
K村さんはバイク好きでもあった。
今や伝説になりつつある、NSR250Rの92年式ロスマンズカラーを所有していた。
僕も乗らせてもらったが、この速さは異常だった!
そしてツーリング当日。。。
その日はバイト休みだったK村さんに、ダメもとで連絡。
結果、快諾を受けたためK村さん宅経由で日本平まで行くことにした!
風を感じて。
仲間たちと走ることの幸せ。
昼間の、まだまだ続く茹だるような暑さはどこへやら。
若干の肌寒さは感じるものの、打ち寄せる風が心地良い。
つい数ヶ月前、自分がまさかこの面子でツーリングをするとは思ってもみなかった。
人との出会いは突然であり、必然でもあったり、不思議なものだなと。。。
「ちょい、おまえのバイク乗らせてみぃ!」
久能の海岸沿いに差し掛かると、僕は到着して間もないS見のバイクを借りた。
Tもつ、O崎、K村さんのバイクはすでに試乗済み。
まだ乗ったことのないS見のバイクで、直線が続くこの通りを走った。
「うぉ、なんだこれ?!」
S見のバイクは速かった。そして軽い。。。ある程度スピードが増すと、風に持っていかれるような感覚があった。
初心者のS見にこのバイクか。。。
そんな不安を抱きつつ、日本平の天辺に着いた。
「S見、速え〜わこのバイク!あんまスピード出すなよ!」
僕がS見に言ったこの言葉。。。
もう二度とS見が聞くことはなかった。。。
→君がいなくなった日。。。(6)につづく。











